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大阪万博(その3)(「大阪万博、中止でええやん」という人はわかっていない…目先の経済効果よりはるかに重大な"日本への影響" 成否を握るのは"国"ではなく"民間企業"である、吉村府知事の威勢どこへ? 大阪万博宣伝「チャンス」連発から一転 “ダンマリ”にしれっと変節、万博はオワコン?BTSまで出して誘致失敗の韓国 さぞ悔しがっているかと思いきや…) [国内政治]

大阪万博については、本年12月2日に取上げたばかりだが、今日は、(その3)(「大阪万博、中止でええやん」という人はわかっていない…目先の経済効果よりはるかに重大な"日本への影響" 成否を握るのは"国"ではなく"民間企業"である、吉村府知事の威勢どこへ? 大阪万博宣伝「チャンス」連発から一転 “ダンマリ”にしれっと変節、万博はオワコン?BTSまで出して誘致失敗の韓国 さぞ悔しがっているかと思いきや…)である。

先ずは、本年11月28日付けPRESIDENT Onlineが掲載した経済ジャーナリストの磯山 友幸氏による「「大阪万博、中止でええやん」という人はわかっていない…目先の経済効果よりはるかに重大な"日本への影響" 成否を握るのは"国"ではなく"民間企業"である」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/76127
・『万博は「一時の経済対策」と同じなのだろうか:2025年に大阪で予定されている日本国際博覧会(大阪・関西万博)。物価上昇のあおりで建設費が最大2350億円も増額することになり、批判の声が上がっている。 「国民に負担をより強いてまで、開催にこだわるのはなぜなのか」(朝日新聞)、「大阪万博、中止でええやん」(東京新聞)といった声すらあがる。さらにパビリオンなどの工事の遅れが深刻化しており、「やりたくても間に合わないのではないか」と危惧する声も聞かれる。いったい万博はどうなるのか、そして万博は日本に何をもたらすことになるのだろうか。 想定来場者数2820万人、経済波及効果は2兆円――。大阪湾にある夢洲ゆめしまで2025年4月13日から10月13日まで開かれる大阪2度目の万博は、その経済効果が繰り返し強調されている。逆に開催に疑問符を投げかける向きは、経済効果は見込めないとか、税金をムダに投じるだけだと言う。いずれも損得勘定が先に立っているわけだ。万博は一時の経済対策と同じなのだろうか』、「想定来場者数2820万人、経済波及効果は2兆円」との試算は大いに疑わしい。 
・『万博誘致の影の立役者は作家の故・堺屋太一氏  2025年の大阪・関西万博誘致の影の立役者は、作家の故・堺屋太一氏である。1970年の大阪万博をプロデュースし、成功に導いたことで知られるが、その堺屋氏がもう一度、大阪で万博を開くことを強く主張した。 誘致構想は2014年に大阪維新の会が打ち出した。堺屋氏は大阪府や大阪市を牛耳る「大阪維新の会」のブレーンとして、橋下徹氏や松井一郎氏らに大きな影響を与えた。一方で、安倍晋三政権の内閣官房参与として、安倍首相のブレーンも務めた。大阪と国の両方に影響力を持っていたのだ。当然、万博誘致に国を動かす役回りも担った。 ではなぜ、堺屋氏は1970年に続いて再度、万博を誘致することにこだわったのだろうか。決して短期的な経済効果を狙っていたわけではない。 堺屋氏は万博開催を見ることなく2019年2月17日に亡くなった。それを悼んで婦人画報が直後に、2017年4月号に載った堺屋氏の記事をネット上に再掲載した。題して「大阪よ、再び日本の中心たれ」というものだ。 その記事の中で堺屋は1970年の万博についてこう述べている。 「大阪(万博)のコンセプトは『規格大量生産型の近代社会』でした。だからあの万国博の時から自動車やカラーテレビを世界に輸出して、日本は大発展しました」』、「大阪(万博)のコンセプトは『規格大量生産型の近代社会』でした。だからあの万国博の時から自動車やカラーテレビを世界に輸出して、日本は大発展しました」、前回の万博については、その通りだ。
・『官僚システムを壊した「楽しい日本」を目指す  大量消費社会の完成形とその先にある未来を1970年の大阪万博は象徴していたというわけだ。 では、2025年に誘致を狙った万博はどうなのか。大阪・関西万博についても記事の中で述べている。ちなみに堺屋は万博終了後に会場である夢洲にIR(統合型リゾート)を誘致し、万博のレガシーとすることを掲げていた。 「特に情報発信機能を創ることです。マスコミはカジノ中毒ばかり心配していますが、IRではショービジネスの拠点となる劇場や国際会議場・展示施設、ホテルや商業施設などが80%以上と決まっています。国内外からの観光客を呼び込め、高い経済効果と文化創造効果が見込まれるとともに、高度のプロデュースと演出力を育てられます。もともと文化創造が得意な大阪こそIRを積極的に主導すべきです」 そのうえで「楽しい日本」を創造することこそ、日本が再成長する道だとしているのだ。 堺屋氏の逝去に当たって『日経ビジネス』が再掲した記事には、その「楽しい日本」の意味がより具体的に語られている。 記事の中で堺屋氏は、日本が目指すべきは「3度目の日本」だと語っている。軍人と官僚が専制した「明治日本」が「1度目の日本」。「2度目の日本」は「戦後日本」で、規格大量生産で、官僚主導の日本だった。そして次に日本がやらなければならないのは、この官僚システムを壊すことだと語っている。 「官僚制度ではなしに、本当の主権在民を実現する『楽しい日本』です」』、「次に日本がやらなければならないのは、この官僚システムを壊すことだと語っている。 「官僚制度ではなしに、本当の主権在民を実現する『楽しい日本』です」、理念としては分かるが、それを具体的なイメージとして如何に示すかは、極めて難しい。
・『「大阪の誇りを取り戻すことは、日本にとって有益になる」  堺屋氏は自らも官僚として社会人をスタートしたにもかかわらず、官僚制度を強烈に批判していた。筆者も何度も直接話を伺ったが、それは首尾一貫していた。その背景には、大きな歴史的な枠組みの変化があるという強い信念があったように思う。「2度目の日本」は官僚主導体制で成功を収めたが、それが限界に来たのがバブルの形成と崩壊。次の時代の「3度目の日本」に官僚制度は邪魔だというわけだ。 だからこそ、堺屋氏は大阪にこだわったのだ。 婦人画報の原稿の後半にはこうある。 「東京と違い、大阪は官僚統制を受けてきませんでした。民によって街づくりがなされ、民の文化を醸成してきたのです。万博構想のある2025年を契機に、大阪という都市を日本だけでなく世界でどう位置付けるか。自主独立の文化をもう一度生み出し、大阪の誇りを取り戻すことは、日本にとって有益になる。今こそ発想を大転換し、再び日本の中心たる大阪を目指そうではありませんか」 万博は大阪が自主独立することで「3度目の日本」の扉を開く契機になるということだろう』、理念としては立派だが、きれいごとに過ぎず、予算のオーバー、運営の執行管理などで政府に頼らざるを得ないのが現実である。
・『1970年の万博には、小学校を休んで東京から出かけた  1970年に小学生だった筆者は学校を休んで平日に父親と大阪・吹田の万博に東京から出かけた。小学校の担任も、それは良い経験になると賛成してくれた。日本全体がそんな雰囲気だった。だから、国民の6割に相当する6422万人もの入場者を集めたのだろう。会場は未来を予感させる別世界に感じられ、企業のパビリオンの展示に目を輝かせた。そこに「夢」や日本企業の未来を感じたものだ。 今、四半世紀続いたデフレと低成長の影響もあって、社会が「夢」や「未来」を思い描けなくなっている。それを可視化する場が万博だと考えれば、堺屋氏の思いが見えてくる。 日本財団がこのほど17歳から19歳の男女1000人に行った意識調査によると、大阪・関西万博について68.1%が「賛成」と答え、「反対」は6.6%にとどまったという。若者が万博開催に好意的なのは、日本社会をあげた大きなイベントがほとんどなかったこともあるだろう。東京オリンピック・パラリンピックも結局、無観客開催となり、国を挙げての祭典としては精彩を欠いた』、「社会が「夢」や「未来」を思い描けなくなっている。それを可視化する場が万博だと考えれば・・・」、「社会」が「思い描けない」のに、「万博」なら「可視化」できるというのは飛躍が過ぎる。
・『試されるのは「国」ではなく「民間」の底力だ  問題は大阪・関西万博が「夢」を描き、「未来」を示す祭典になれるかどうか。そのためには、「国」ではなく、民間の底力が試される。 パナソニックホールディングスはこのほど、万博の前売り券15万枚以上を購入する方針を打ち出した。すでに関西電力がグループで20万枚、JR西日本も20万枚を購入する方針を示している。関西財界を挙げて万博を成功させられるかが問われている。万博の華とも言える企業パビリオンで、いったいどんな夢や未来を示すことができるのか。そこで多くの若者や子どもたちが未来に夢を抱くことができれば、日本再生のエネルギーが生まれてくるに違いない。 一方、万が一にも中止や延期になれば、それは日本の没落を象徴することになってしまう。そんな屈辱を味わうわけにはいかない。 新型コロナが明けて、人の移動が大きく増えている。円安もあり、日本を訪れる訪日外国人も急増している。そうでなくても関西圏は外国人を引きつける魅力ある観光スポット、買い物スポットに恵まれている。万博を訪れる外国人に、日本企業の未来を示せるかどうかも、今後の日本経済の行方に大きな影響を与えるだろう。新しい日本企業の姿を感じさせることができれば、日本の未来への投資は増えるに違いないが、失望をさせてしまったら、金輪際日本に資金は集まらず経済は後退し続けることになるだろう。万博の成否は日本の未来を左右するターニングポイントになるに違いない』、「万が一にも中止や延期になれば、それは日本の没落を象徴することになってしまう。そんな屈辱を味わうわけにはいかない」、大げさ過ぎる。「日本の未来」を示すのは、他にも多くの手段がある。恥をかくのは、推進しようとした維新勢力程度ではなかろうか。

次に、12月8日付け日刊ゲンダイ「吉村府知事の威勢どこへ? 大阪万博宣伝「チャンス」連発から一転、“ダンマリ”にしれっと変節」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/333080
・『「(万博は)日本こそ最大のチャンス」「経済効果についても積極的に発信していきたい」──。2025年大阪・関西万博について、先月20日の会見で意気込みを語っていた大阪府の吉村知事。チャンス連呼の威勢の良さはどこへやら。増え続ける費用など問題続出で万博への風当たりが強まる中、最近はすっかりトーンダウンだ。 吉村知事は自身のX(旧ツイッター)や会見で「万博はチャンス」「経済効果は2.4兆円」と繰り返してきた。 ところが、先月18日に〈世界160ヶ国が結集する日本こそが最大のチャンス〉と自身のXに投稿して以来、現在まで日本のチャンスに触れたのは一度きり。 〈万博開催…18歳の7割が賛成 「経済効果」「文化発信の好機」〉(同21日)との投稿を最後に、万博の経済効果に関する発信もパタリとやんだ。 「積極的に発信していきたい」と表明してから、わずか2週間で“ダンマリ”。5日の会見は今までと明らかに様子が違っていた。 万博の費用や会場建設の遅れなどの課題に自ら触れ、「そういった報道がほとんどですから、どんだけ機運醸成しても一気にかき消されますんで」とマスコミへの嫌みを込めて指摘。「課題をひとつひとつ乗り越えることが機運醸成につながると思っています」と珍しくまっとうな意見を述べたのだ。 課題山積の中で機運醸成は難しいと諦めたのか、行き過ぎた宣伝への反省なのか。「チャンス吉村」から一転、万博アピールに必死な姿勢は鳴りを潜めている』、「「積極的に発信していきたい」と表明してから、わずか2週間で“ダンマリ”。5日の会見は今までと明らかに様子が違っていた。 万博の費用や会場建設の遅れなどの課題に自ら触れ、「そういった報道がほとんどですから、どんだけ機運醸成しても一気にかき消されますんで」とマスコミへの嫌みを込めて指摘。「課題をひとつひとつ乗り越えることが機運醸成につながると思っています」と珍しくまっとうな意見を述べたのだ」、なるほど。
・『今度は「学費無償化」をアピール  ジャーナリストの横田一氏がこう言う。 大屋根(リング)の巨額費用などを巡る批判が相次ぐ一方、吉村さんは万博協会副会長でありながら『身を切る改革』に後ろ向き。政治決断ができる立場なのに、コスト削減に向けた具体策すら出せていません。リングにはクギを使わない『貫工法』を使っていると喧伝していますが、実際はボルトや金属プレートを使った『伝統工法もどき』です。万博について口を開けば批判されるからか、最近の吉村さんは、東京都が高校授業料の実質無償化を打ち出したニュースに便乗。大阪の取り組みを引き合いに『高校授業料の無償化を全国でやるべきだ』と気炎を上げています」 7日発売の週刊文春には、吉村知事の“親密企業”が万博関連事業を次々に受注していると報じられている。 もはや2025年大阪・関西万博の機運醸成は雲散霧消。吉村知事の変わり身は、「ノーチャンス」を認めたに等しい』、「吉村さんは万博協会副会長でありながら『身を切る改革』に後ろ向き。政治決断ができる立場なのに、コスト削減に向けた具体策すら出せていません・・・吉村知事の“親密企業”が万博関連事業を次々に受注・・・東京都が高校授業料の実質無償化を打ち出したニュースに便乗。大阪の取り組みを引き合いに『高校授業料の無償化を全国でやるべきだ』と気炎を上げています」、無責任な関心のシフトを許してはならない。「政治決断ができる立場」を活かして、「コスト削減に向けた具体策」を打ち出すべきだ。在阪マスコミは厳しい姿勢で臨むばきだ。

第三に、12月12日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した韓国在住ライターの田中美蘭氏による「万博はオワコン?BTSまで出して誘致失敗の韓国、さぞ悔しがっているかと思いきや…」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/335182
・『2025年開催の大阪・関西万博をめぐり、日本では工期の遅れや予算オーバーなどネガティブな声が多く上がっている。一方、先日、2030年の万博開催地が決定した。釜山は最終候補に残っていたが、敗退。韓国は政府・自治体・企業が一丸となって大規模な誘致キャンペーンに注力していたので、釜山市民はさぞかし落ち込んでいると思いきや、意外な反応が起きている』、興味深そうだ。
・『釜山市、万博誘致に全力を注いだもののリヤドに大敗  11月28日、2030年の国際博覧会(万博)の開催地が決定した。博覧会国際事務局(BIE)の総会がパリで開かれ、釜山(韓国)、リヤド(サウジアラビア)、ローマ(イタリア)の3都市が最終候補として名乗りを上げていた。釜山市はプレゼンテーションと投票の場で手応えを感じていたようだが、投票された165票の内訳は、リヤド119票、釜山29票、ローマ17票。結果はリヤドの圧勝で、釜山市の夢は潰えた。この予想外の敗退に、韓国国内ではさまざまな意見が飛び交っている。 万博誘致活動の中で特に印象的だったのは、昨年10月に釜山で行われたBTSのコンサートだろう。万博誘致をPRすると同時に、BTSの兵役前最後のコンサートともなっており、国内外のファンが無料で招待され、日本でも大きな注目を集めた。釜山市は1年4カ月にわたり、公共交通機関で万博誘致をテーマにしたラッピングバスを走らせたり、街中に誘致関連のディスプレイを設置したり、「イカゲーム」で知られる俳優イ・ジョンジェを含む多くの芸能人を起用したりと、国内外向けに熱心なPRを行っていた。) 開催地決定当日には、プレゼンテーションの様子をYouTubeで生配信し、主要テレビ局では特別番組も組まれたが、初回の投票でリヤドが圧倒的な票数を獲得し、釜山は敗北。この結果には、関係者から失望の声が上がり、韓国内の報道でも大きく取り上げられた』、「釜山市、万博誘致に全力を注いだもののリヤドに大敗」、「リヤドに大敗」したので、あきらめがつき易いともいえよう。
・『当の釜山市民の反応は?  しかし、釜山市民の間では、この結果に対する反応は意外に冷静だった。「落選は残念だが、現実的に考えたら妥当かもしれない」という声が多いのだ。 釜山は韓国第2の都市でありながら、人口減少が進み、ソウルとの経済格差も拡大している。若者たちは進学や就職の機会を求めてソウルや首都圏に移住する傾向が強い。万博の誘致と開催は、これらの問題を解決し、釜山市の活性化の起爆剤になることを多くの市民が期待していた。しかし、万博開催に伴う再開発やインフラ整備の問題が、開催が決まったとしても解決できるのかという不安も根強かった。 加えて、2025年の万博が大阪で開催されることを考慮すると、釜山市が選ばれる可能性は低いという見方もあった。オリンピックやワールドカップの開催地選定においても、連続して同一地域から都市が選出されることは稀(まれ)であり、この点からも釜山市が選出される難しさは、ある程度予想されていたともいえる』、「釜山市民の間では、この結果に対する反応は意外に冷静だった。「落選は残念だが、現実的に考えたら妥当かもしれない」という声が多いのだ」、大人らしい反応だ。
・『釜山市の課題~空港拡張と交通基盤整備  釜山市は現在、空港の拡張や交通基盤の整備、再開発など、多くの課題を抱えている。金海(キメ)国際空港は欧米やオセアニアへの長距離便がなく、仁川国際空港を経由する必要がある。一方、アジア路線は集中しており、コロナ禍後の出入国規制の緩和や日本ブームの影響で、金海空港は利用者数に対して設備や人員が追いついていない状況である。加徳島(カドクド)に新空港建設の計画があるものの、2035年開港予定を2029年に前倒しする提案には懸念や疑問が寄せられていた。 観光客の増加に伴う交通渋滞の慢性化や、万博会場として使用予定だった釜山港の再開発など、課題は山積していた。韓国は一般に中長期的な計画の立案と進行に課題があり、過去にはさまざまな問題やトラブルが発生している。例えば、前述のBTSコンサートは、当初郊外での開催が計画されていたが、交通と安全性の懸念から、最終的にサッカーW杯で使用された競技場で行われた。また、今年8月に開かれた第25回世界ジャンボリー(ボーイスカウト・ガールスカウトの祭典)では、猛暑対策の不備や、開催地の自治体による予算の不正使用などが問題となった。) 政府・自治体・企業が一丸となって取り組んだ万博誘致活動で、韓流エンターテインメントを前面に出した釜山市は一定の評価を得たが、具体的な計画案や過去の事例による不安材料も多かったと思われる。同じく今回落選したローマも、少子高齢化や若者の失業率上昇など共通する問題を抱えている。サウジアラビアの経済力を考慮すると、リヤドに敗れたことは仕方ないとも言える』、「釜山市は現在、空港の拡張や交通基盤の整備、再開発など、多くの課題を抱えている」、なかでは、「サウジアラビアの経済力を考慮すると、リヤドに敗れたことは仕方ないとも言える」、その通りだ。
・『万博はもう時代に合わない?  日本でも来年の大阪万博を巡り、工事遅延や予算オーバー、撤退国の発生などの問題があり、開催中止を求める声も上がっている。韓国でも大阪万博の問題は報道されており、釜山が万博を開催していた場合、同様の問題に直面する可能性があった。「万博はもう時代に合わないのでは」など、万博開催の価値や意義に疑問を持つ声が韓国でも出ている。 万博やオリンピックなど、国際イベントの誘致には、利権が絡んだり、金や政治の問題に発展したりといった醜聞が珍しくない。これらの国際イベントがもたらす経済効果について、「国民や市民に恩恵があるとは言い難い」「メリットよりデメリットのほうが大きい」という意見も出ている。 今回の釜山市の敗北について、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「力が及ばず申し訳ない」と国民に向けて謝罪の談話を発表し、左派系野党や一部メディアはこれを政権批判の材料としている。しかし、釜山市民の反応は冷めたもので、実は国民も万博にそれほど期待していなかったふしがある。今回の万博誘致失敗は、韓国における今後の国際イベント誘致の方向性を見直す、いい転機になるかもしれない』、「釜山市民の反応は冷めたもので、実は国民も万博にそれほど期待していなかったふしがある。今回の万博誘致失敗は、韓国における今後の国際イベント誘致の方向性を見直す、いい転機になるかもしれない」、大人らしい反応で、日本人よりも進んでいるのかも知れない。
タグ:大阪万博 (その3)(「大阪万博、中止でええやん」という人はわかっていない…目先の経済効果よりはるかに重大な"日本への影響" 成否を握るのは"国"ではなく"民間企業"である、吉村府知事の威勢どこへ? 大阪万博宣伝「チャンス」連発から一転 “ダンマリ”にしれっと変節、万博はオワコン?BTSまで出して誘致失敗の韓国 さぞ悔しがっているかと思いきや…) PRESIDENT ONLINE 磯山 友幸氏による「「大阪万博、中止でええやん」という人はわかっていない…目先の経済効果よりはるかに重大な"日本への影響" 成否を握るのは"国"ではなく"民間企業"である」 「想定来場者数2820万人、経済波及効果は2兆円」との試算は大いに疑わしい。 「大阪(万博)のコンセプトは『規格大量生産型の近代社会』でした。だからあの万国博の時から自動車やカラーテレビを世界に輸出して、日本は大発展しました」、前回の万博については、その通りだ。 「次に日本がやらなければならないのは、この官僚システムを壊すことだと語っている。 「官僚制度ではなしに、本当の主権在民を実現する『楽しい日本』です」、理念としては分かるが、それを具体的なイメージとして如何に示すかは、極めて難しい。 理念としては立派だが、きれいごとに過ぎず、予算のオーバー、運営の執行管理などで政府に頼らざるを得ないのが現実である。 「社会が「夢」や「未来」を思い描けなくなっている。それを可視化する場が万博だと考えれば・・・」、「社会」が「思い描けない」のに、「万博」なら「可視化」できるというのは飛躍が過ぎる。 「万が一にも中止や延期になれば、それは日本の没落を象徴することになってしまう。そんな屈辱を味わうわけにはいかない」、大げさ過ぎる。「日本の未来」を示すのは、他にも多くの手段がある。恥をかくのは、推進しようとした維新勢力程度ではなかろうか。 日刊ゲンダイ「吉村府知事の威勢どこへ? 大阪万博宣伝「チャンス」連発から一転、“ダンマリ”にしれっと変節」 「「積極的に発信していきたい」と表明してから、わずか2週間で“ダンマリ”。5日の会見は今までと明らかに様子が違っていた。 万博の費用や会場建設の遅れなどの課題に自ら触れ、「そういった報道がほとんどですから、どんだけ機運醸成しても一気にかき消されますんで」とマスコミへの嫌みを込めて指摘。「課題をひとつひとつ乗り越えることが機運醸成につながると思っています」と珍しくまっとうな意見を述べたのだ」、なるほど。 「吉村さんは万博協会副会長でありながら『身を切る改革』に後ろ向き。政治決断ができる立場なのに、コスト削減に向けた具体策すら出せていません・・・吉村知事の“親密企業”が万博関連事業を次々に受注・・・東京都が高校授業料の実質無償化を打ち出したニュースに便乗。大阪の取り組みを引き合いに『高校授業料の無償化を全国でやるべきだ』と気炎を上げています」、無責任な関心のシフトを許してはならない。 「政治決断ができる立場」を活かして、「コスト削減に向けた具体策」を打ち出すべきだ。在阪マスコミは厳しい姿勢で臨むばきだ。 ダイヤモンド・オンライン 田中美蘭氏による「万博はオワコン?BTSまで出して誘致失敗の韓国、さぞ悔しがっているかと思いきや…」 「釜山市、万博誘致に全力を注いだもののリヤドに大敗」、「リヤドに大敗」したので、あきらめがつき易いともいえよう。 「釜山市民の間では、この結果に対する反応は意外に冷静だった。「落選は残念だが、現実的に考えたら妥当かもしれない」という声が多いのだ」、大人らしい反応だ。 「釜山市は現在、空港の拡張や交通基盤の整備、再開発など、多くの課題を抱えている」、なかでは、「サウジアラビアの経済力を考慮すると、リヤドに敗れたことは仕方ないとも言える」、その通りだ。 「釜山市民の反応は冷めたもので、実は国民も万博にそれほど期待していなかったふしがある。今回の万博誘致失敗は、韓国における今後の国際イベント誘致の方向性を見直す、いい転機になるかもしれない」、大人らしい反応で、日本人よりも進んでいるのかも知れない。
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